よくある高配当株とインデックス投資信託のどちらで資産形成をするべきかという話題です。
資産形成期にはインデックス投資が有利という論調が優勢です。少し考察してみましょう。
配当金
インデックス投資が有利であるという論調が強いながらも、高配当株も値強い人気があります。自動的に配当金が振り込まれることが好感されるのだと思います。
ただし、投資信託も配当を受け取り基準価額に反映されています。そのため、増口分を取り崩せば、配当を受け取るのと同じことになるでしょう。
さらに、高配当株の配当金の受け取りは年に2回や1回が多いでしょう。投資信託は自動定率売却ができる証券会社もあるので、毎月配当金に相当する額を取り崩すことも可能です。つまり、投資信託の配当金は疑似的に毎月にもできます。
配当金額に違いはありませんが、配当金を受け取る時期の柔軟さで言えば、投資信託が有利です。
配当が不要であれば、取り崩しを止めることも可能です。
税金
株式の配当金には20%の税金がかかります。一方で、投資信託も分配金(譲渡益・配当)を再投資する場合でも、20%の税金はかかっています。
つまり、税金は引き分けです。
※税金関係は難しく、詳しく解説しているサイトが少ないので間違っている可能性があります。
再投資
株式も単元未満株があります。投資信託も100円単位で投資可能です。
つまり、投資効率は同じです。
と言いたいところですが、株式投資は売買手数料がかかります。投資信託も信託報酬がかかりますが、まだ株式手数料のほうが大きいです。
殆ど変わりはないでしょうけど、再投資は投資信託が若干有利です。
投資対象
高配当株式は自分で銘柄を選びますが、数10銘柄未満になることが多いでしょう。しかし、好きな銘柄に集中投資をできることがメリットです。
投資信託は数100銘柄に分散投資ができます。高配当株式の投資信託は銘柄を好きに選べません。しかも、高配当株式の信託報酬は高いです。そこで、ローコストのオルカンや日経225などの投資信託を使うことになります。つまり、投資の対象が異なりますから、直接比較はできません。
投資方針の問題になるので、正解がどちらか判断できません。
※高配当銘柄の投資信託はコストが高いので、VYMなどの海外の上場投資信託(ETF)を選ぶことが多いでしょう。ETFは自動再投資ができないこと、投資単位が大きいことから対象外です。
手間
買い付けは、株式も投資信託も自動積み立てができるので優劣はありません。
再投資は、言わずもがなですが、投資信託が有利です。
高配当株式は、配当金を得るだけなら、何もすることがありません。しかし、配当金のみで生活できるひとはひと握りです。基本的には株式を売却した資金も生活費とします。そのため、売却の手間がかかります。株式の自動売却機能は、まだ見たことがありません。
投資信託は、売却しないと配当金(分配金に含まれる)も得られませんが、自動売却が可能な証券会社が存在します。株式の本体も同時に売却されます。つまり、取り崩しながら生活費として使うには最適です。自動なので逡巡することもありません。取り崩しの率を調整することで、余分に配当を受け取ることもありません。
これは圧倒的に投資信託が有利です。
まとめ
やはり、投資信託が有利でした。金額的に投資信託が不利でも、手間の面で圧倒的に投資信託を選びます。ずぼらなんで。(´ー`)
高配当株派の拠り所である、配当金も投資信託の自動定率売却で実現できます。Die With Zero、つまり売却前提の資産運用なので、高配当株も売却しないとなのですけどね。
高配当株の良いところは、株価が下がりにくいというところでしょうか。ただし、目利きが良ければです。(´_ゝ`)ムリッス
高配当株式 | 投資信託 | コメント | |
配当金 | 〇 | 配当に差はないが、投資信託が柔軟 | |
税金 | ー | ー | 税金に違いなし。引き分け |
再投資 | △ | 投資信託が若干有利 | |
投資対象 | 〇 | 〇 | 投資方針による。引き分け |
手間 | ◎ | 圧倒的に投資信託が有利 |
では、また(*´Д`)ノシ
コメント