分配型の投資信託は不要だが、出口は分配型になる

分配型の投資信託は不要だが出口は分配型 氷河期ニュース

意味不明なタイトルになりましたが、分配型の投資信託は原則購入する必要がありません。ですが、投資信託の出口では一部売却が必要ですから、分配型と同じ構造になります。これについて記事にしてみます。

分配型の投資信託が不要な理由

分配型投資信託とは、決まった時期にファンドが運用した配当や譲渡益を、受益者(個人)に分配金として支払う投資信託です。

分配型は配当などの利益がない時も本体を取り崩してでも分配金を出すため、資産が増えにくいということです。たこ足配当とも言いますね。これは色々な記事で見たことがある思います。

ですが、たこ足配当がダメなのではありません。利用目的が違うのです。分配型の投資信託の目的は、運用をしながら取り崩すことが前提であるということです。運用をしながら取り崩すことで、資産の寿命を延ばすことを目的としています。使う側の理解度の問題です。

しかし、やはり分配型の投資信託は不要であると言わざるを得ない事情が、手数料です。高配当株式を丁寧に選んで結果を出すような投資信託ならまだしも、中身はインデックス運用しかしてない投資信託にも拘わらず、高い手数料を取る投資信託が多いです。特に店頭申し込みのものは確実に損するでしょう。

出口が分配型になる理由

配当金だけで生活する配当金生活は、潤沢な資金がある富裕層のひとのものです。資産1億円前後までの一般庶民は、本体部分を取り崩さずには生活できません。いや、1億円だと4%で400万円の配当になるので、生活できる人もいます。それでも自由になるお金が少ないですし、減らない1億円は使わずに終わることになります。

さて、資産1億は多すぎたので、資産3000万円で考えましょう。そうすると配当は120万円程度です。生活費が400万円だとしたら、配当だけでは暮らせません。資産本体も削りながら、400万円ずつ取り崩します。

運用せずに取り崩すなら、3000÷400=7年半は資産が持ちます。4%の運用を想定するなら9年まで資産が長持ちします。

資産の長寿命化が出口が分配型になる理由です。しかし、高配当株式を購入して、部分的に売却することは株式の単元的に難しいでしょう。その場合に、分配型の投資信託が少額で売却できるので有効です。

投資対象

前段の想定は、どちらも投資の対象が高配当株式の想定でした。高配当株式としているのは一般的に株価が安定しているからです。投資信託の場合は、高配当株式でなくても構わないと考えます。

安定性を考慮するなら、生活必需品などのディフェンシブ銘柄を選ぶのが適切だと考えています。その意味では、米国ETFのVDC(生活必需品セクタ)が投資対象に適しています。この投資信託版が出たなら、部分的に乗り換えたいです。さらに日本版の生活必需品セクタの投資信託も欲しいです。低コスト前提ですが。

現実にはそれがないので、全世界株式インデックスで6%運用するのが妥当かと思います。ここで反論が出るとすると、安定して6%運用はできるはずがないということです。確かにその通りです。

一方で、配当金も同じ配当が継続する保証があるのでしょうか?個別の高配当株式に集中したときにリスクが大きくなる懸念もあります。

私の考えでは、全世界株式と、現金・年金でリスクを調整すれば、それほど問題がないだろうというスタンスでいます。

分配型の投資信託は自作できる

当ブログでは再三紹介していますが、投資信託は自動売却ができます。売却の種類は定額・定率・定口があります。使い勝手が良いのは、定率・定口ですね。

7%分配の分配型投資信託を作りたければ、全世界株式インデックスファンドなどを購入しておいて、7%定率の自動売却設定をすればよいだけです。楽天証券やセゾン投信で可能です。

そのため、現在は分配型の投資信託は存在価値がありません。あるとしたら、手数料以上にリターンを得られるように銘柄選定ができる投資信託になります。しかし、そういう投資信託を分配型で販売するメリットはありませんので、存在しないでしょう。

一方で全く意味がないとも思いません。自分で考えられないひとには親切な商品ではないでしょうか。手数料はサービス料とでも思えば良いです。私は買いませんが。(´_ゝ`)

おわり

個人の見解にすぎませんのであしからず。

全世界株式インデックスファンドを積み立てて、出口のときに自動売却設定ができるひとは、分配型の投資信託は無駄なので不要です。

自動売却設定もできないようなひとには、分配型の投資信託が向いている可能性があります。かなり、損してますが、顧問料だと思ってあきらめましょう。

また!(*´▽`*)ノシ

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